カテゴリ: 国際協力

こんにちは!新卒「国際協力師」の延岡由規(@yuki_nobuoka)です。


以前、Twitterでこんなアンケートをとってみました。






国際協力の支援現場(特に、開発支援)で活動をされた方は、もしかしたら経験があるかもしれません。あるいはビジネスにおいても、対象地域に住んでいる人たちに集まっていただく機会が少なくないでしょう。


例えば、


- 収入向上支援プロジェクトにおいて、事業対象者に職業技術訓練を提供するとき

- 公衆衛生事業にて、村のお母さんたちにマラリア予防の講習会を開くとき

- 住民たちと、コミュニティの問題を出し合い、解決策を考えるミーティングをするとき

- 新商品開発のためのアイディアを集めるために、その地域に住む生産者を対象としたワークショップを開催するとき


などなど。特に「住民参加型のコミュニティ開発」なんかがイメージしやすいかなあと、個人的には。


 




 


JICAの青年海外協力隊として活動をされているラオスのジーコさんも、この「日当問題」で悩まれることが多いようです。


 


事業対象者に集まってもらう機会が何かと多い国際協力の支援現場において、広い意味で「研修」を開催するとき。


果たして、参加者に「日当」を支払うべきなのでしょうか?


 


結果:42%「現金以外を提供する」


先にアンケート結果をお伝えします。202名の方に投票していただきました。


お答えいただいた方々、投票まではいかなかったものの、これを機に少しでも考えてみてくださった方々、ありがとうございました!




 


選択肢として「その他」を含め、上記4つを挙げてみました。


回答として最も多かったのは「現金以外を提供する」が42%。これは少し、意外な結果。


個人的には「支払わないべき」がトップになるかなと予想していました。「事業対象者には直接、現金を手渡してはいけない」という暗黙の了解とも呼べるような考えが広まっているんじゃないかなあ、なんて思っていたからです。


例え話としてよく用いられる「魚と、魚の釣り方の話」にあるように、お腹が空いている人に魚をあげても、一時的な空腹しのぎにしかならない。その人は、お腹が減るたびに誰かに魚をもらい続けなきゃいけなくなる。それは、本当にその人のためになるんだろうか?(これ、後日改めて書こうかと)


といった流れで、教育現場でもしばしば引用されるお話しですね。


つまり、「支援の対象者」には魚(お金)ではなく、魚の釣り方(職業技術など)を伝えるべきだという話から飛躍して、「魚(お金)は手渡すべきじゃない」という認識が一般化されているんじゃないかと。


 


提供するなら「昼食・軽食」?


ここからはコメント付きで回答をしてくださった方々のツイートを紹介しながら。こちらの都合上、すべてをここでご紹介することができず恐縮ですが、ご了承くださいませ。


お寄せいただいたなかで、「日当」として支払うのではなくて、昼食や軽食を提供するのがよいのでは?というご意見が多かった印象です。








 


確かに「お昼ご飯をみんなで食べる」という機会がコミュニケーションの場として、研修への参加意欲を高めてくれることもあると思います。


わたしが滞在しているカンボジアでも、村を歩いているとき「こんにちは」にあたる言葉とセット言われるのはたいてい「ご飯食べた?」あるいは「ご飯食べていきなよ〜」です。こちらのお腹が空いていないことをどれだけ伝えても、半ば強引に(笑)ご飯に誘ってくれます。それぐらい、「誰かと一緒にご飯を食べる」ということを大切にしているんだなあと感じています。


 


Maiさんがご指摘してくださった「日当の支払いがないと人が集まらない」という点。


これはわたしも経験があります。以前に大型の援助機関が支援をしていた地域で、そこに住む人たちに集まってもらおうと声をかけていたとき。


「少額でもお金をもらうか、お米の袋を配らないと、みんな集まらないよ。だって、前に来ていたNGOはそうしてくれたからね」


と言われました。実際、そのときには集まってもらう見返りとしてモノを渡すことはしないという姿勢で動いていたので、数人しか集まってもらえず、しかも来てくれた人たちからも


「で、お金はもらえるの?」


なんて言われたこともあります。


どっちが良いとか、悪いとかじゃなくて。すでに他の援助機関から支援を受けたことのある人々を対象に、異なるスタンスで活動を行なう難しさを感じた瞬間でした。


 


国や地域によっても異なる?




 


国際協力NGO職員として、アフリカ スーダン共和国で駐在員として働かれていた田才諒哉さん。スーダンでは商習慣として、研修を開催する際には、参加者に日当を支払う必要があったようです。


カンボジアでも、政府関係者がフィールドワークに同伴するときには、日当や食事代、宿泊代、交通費(ガソリン代)などを支払う義務があります。わたしも、他の国はそのような決まりがあるのか気になるので、ご存知の方がいらっしゃれば教えていただきたいです。


活動国に住む人たちからしたら、わたしのような人や、外国から来る援助機関はあくまでも「外部者」です。現地の文化や習慣を無視することはできませんね。


 


「本当に意義のある」研修であれば、人は集まる




 


パレスチナにいらっしゃる板倉美聡さんが指摘してくださったポイントは、かなり本質的なものだと思います。個別の世帯ではなく、コミュニティを対象としたものであれば、そもそも研修の存在を知らないというケースも考えられます。


「特定の技術を提供する研修が開かれることを知っているが、参加しない」場合における理由のひとつとして大きなものは、研修(≒提供される技術)が対象者にとって意義をなさないものであること。


楽観的だと指摘されるかもしれませんが、対象者にとって「本当に意義のある」研修/技術であれば、インセンティヴがなくても人は集まるんじゃないかと思います。逆に、人が集まらないのであれば、それは「必要とされていない」ものだとして再考する必要がある。


ただし、その意義を対象の人たちに理解してもらえるような仕掛けを何にもせずに、ただただ「◯◯の技術に関する研修をします、来てください」「ああ、来なかった。じゃあ、これは必要じゃなかったんだな」と短絡的に判断するのは危うさがあるかと。


押し付けはしないんだけれど、その意義を理解し、体感してもらう仕掛けはする必要がありそうですね。


 


じゃあ「意義のある」研修って?


 




 


これ、かなり重要だと思います。


つまり、こちら側が提供する研修/技術を決定するプロセスに、事業対象者らがどれだけ参加したか。どれだけ対象とする人たちの意見に耳を傾けて判断ができたか。


非常に難しい部分ではあるんですが、ここのステップをきちんと踏むことができていれば、自然と参加者は集まってくるはずです。なぜなら、対象者自身が一緒に考えて出した結論だから。そこでオーナーシップが促進されていれば「自分のための研修」という意識を持って、積極的に参加してもらえるんじゃないでしょうか。


 


まとめ


今回の質問を改めて振り返ると




 


わたしがこれに答えるとすれば「できれば現金では支払いたくないが、対象者の状況次第でベターな選択をする」になります。


「プロジェクトを実施する」って言い換えると「現時点において取り組まない問題を決める」ことでもあるんです。限られたリソースのなかで最大限の成果を出すためには、対象となる人や地域のニーズを把握し、実施側の特性や能力を考慮の上に適切な活動範囲を絞り込まなければいけません。


しかし、「収入向上支援」を謳っているからといって、それ以外は何もしなくていいというのもおかしな話です。収入向上さえできれば、それ以外には関与しないというのはどうなんでしょうか。


 


大切なのは「対象地域に住む人/対象者を、一人ひとりの人として」捉えようとすることだと、わたしは思います。例えば、対象者の経済的な収入面だけを切り取って改善をしていっても、収入が増えるにつれて支出がそれ以上に増えていったら・・・?収入向上のための職業技術訓練を受けている期間中に、対象者が産んだ赤ちゃんが大きな病気にかかって多額の現金が必要になったとしたら・・・?


例えばを考え出すときりがありませんが。


 


とにかく、相手を「一人ひとりの人として」包括的な視点で自立に向かえるように関わることが大切なのでは、というのがわたしの考えです。ただし、繰り返しになりますがリソースは限られています。そのなかで、どのようなアプローチができるのか。それによって対象地域/対象者の自立を阻害することにはならないだろうか。などなど、あくまでも対象となる人の視点に立って、総合的に判断をしていく姿勢を大事に活動をしていきたいなあと思います。


 


どれが正解で、どれが不正解かなんてわかりません。より良い社会をつくっていくために、今回のようにまた、みなさんと考える機会を持てると嬉しいです。ご回答いただいた方々、本当にありがとうございました!


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特定非営利活動法人コンフロントワールドを立ち上げた、友人の原貫太さんと交換日記形式で更新している有料マガジンです。「国際協力」について、広く、深く議論しています。月額350円。ぜひチェックをお願いします!

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こんにちは!新卒「国際協力師」の延岡由規(@yuki_nobuoka)です。

昨日、久しぶりのブログ更新が【お知らせ】という形になり、大変申し訳ございませんでした。ここ最近は内省にかける時間がかなり多く、こちらで記事を書くまで追いつけていませんでした。

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共に国際協力に向き合う友人であり、NPO法人コンフロントワールドを立ち上げた原貫太さんと共同運営している有料マガジンにて、半強制的に(笑)アウトプットの機会があるというのも、ブログを更新できていなかった理由のひとつです。

特に「国際協力」については、マガジン『国際協力師たちの部屋』にてかなり深いところまで考え、文字にする機会をいただいています。

わたしのブログを読んでいただいている方で、国際協力に関心がある方や、将来的には海外で働きたい、NPO/NGOを立ち上げたい、という想いのある方にはぜひ、こちらもご購読いただきたいです。

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さて、今回はこのひと月ほど設けていた内観の時間を通して、改めて気づいたことを書いておきたいと思います。



これまで、家族や友人、あるいは講演会などで

「なぜ、そこまでして世界の問題に取り組むのですか?」

といった類の質問を受けた時、いつもこう答えていました。

「世界を平和にしたいと本気で想っているし、それを実現すると決めたから」

現状を知った上で、それを解決した先にある世界に対する「希望」が大きな原動力になっている、と自分で理解していました。

それは今でも変わっていませんし、これからも変わることはないでしょう。

しかし、「希望」を持つに至るプロセスにおいて、最初に自分の心に沸き起こるのは「悲しさ」かもしれない、ということに気づいたのです。

わたしが世界で起こっている問題を最初に意識し始めたのは、小学3年生のとき。道徳の授業でサッカーボールにまつわる児童労働の問題を聞いたときでした。

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当時のわたしは、学校の休み時間や放課後に大好きだったサッカーができなくなるほどの大きな衝撃を受けました。

これも、今になって言い換えてみたら、ただただ、ひたすらに、ものすごく悲しかったんです。

「自分が遊んでいる大好きなサッカーボールの『裏側』では、血や汗にまみれた生活を送っている子どもたちがいる」

「自分が笑顔を浮かべているまさに今この瞬間には、世界のどこかで涙を流している人がいる」

そのことが、どうしようもなく悲しかった。

今だってそう。

2017年4月、大学卒業と同時に国際協力NGOに就職し、カンボジアに駐在しています。現場で目にすること、感じるものは必ずしも「きらきら」とした「希望」に満ち溢れたものばかりではありません。

もちろん、子ども達と戯れたり、事業対象者の生活の変化を感じることができたりと、世界平和への希望を与えてくれる出来事もたくさんあります。

でも、事実として、小学校に通えない子ども達もたくさんいます。

その日を生き延びるための食糧を買うために必要なお金を稼ぐべく、家族と離れて暮らすおっちゃんもたくさんいます。

やっぱり悲しいです。

ニュースを見ていても、そう。

毎日のように、世界のどこかでは地雷によって命を落とす人、怪我をしてしまう人がいます。謂れのない紛争に巻き込まれ、安心して暮らすことのできないたくさんの人が、今という同じ瞬間を生きています。

本当に悲しい。

でも、悲しむだけじゃ世界は変わらない。

世界平和を阻む様々な要因に関心を持って、行動を起こしている人の中には「怒り/憤り」が原動力だと言う方もたくさんいらっしゃいます。

でも、怒るだけ、憤るだけじゃ世界は変わらない。

わたしの場合は、まず最初に出てくる「悲しみ」という感情が湧いてきて、そこから「何とかしよう」に変わります。

さらに、その問題を解決した先にある未来を想像することで「わくわく」に変換します。

おそらく、そのスピードが早く、また、その頻度が高いんだと思います。

ただ、それだけのこと。

そんな自分も受け入れてあげよう。

こんにちは!新卒「国際協力師」の延岡由規(@yuki_nobuoka)です。

今週から、地雷被害者を含む障がい者家族の生計向上支援プロジェクトのモニタリング調査を開始しました。

事業内容についてはこちらを。

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この事業では、カウンターパート(現地における協働実施機関、移転技術の受入れ先となる人や組織のこと)団体が以下2つあります。

・現地NGOであるCRDNASE(Community Rural Development of Natural Agriculture for Supporting Environment

・カンボジア バッタンバン州農林水産局

加えて、カンボジアで障がい者に対する福祉関連を管轄するバッタンバン州社会問題・退役軍人・青年更生局社会福祉課のスタッフらとも連携を取っています。

プロジェクトをより持続的なものにするために、このような各関係組織と手を組んで展開していきます。

今年度4月より開始した本事業において、まずは1年弱の活動による対象家族の変化を見ようということで、今週からカウンターパート団体のスタッフらと一緒に家庭訪問を開始したのです。

そのなかで、嬉しい出来事があったので書いておきます。

 

自分にできることを


わたしたちが対象としているのは、バッタンバン州でも西部 タイ国境に位置するカムリエン郡に住んでいる方々です。

スララオ・トン村に住むカンさんは元兵士。

カンボジアで戦闘が起きていた1982年、アンコールワットで有名なシェムリアップの東側に位置するプレア・ヴィヒア州に駐屯していた際に地雷事故に遭いました。

PMNと呼ばれる旧ソ連製の大型対人ブラスト地雷の爆発によって、左足を失ってしまいました。この型の地雷による被害者のほとんどは、爆発の威力で足の下部が吹き飛ばされてしまいます。

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プロジェクト開始前から換金作物であるキャッサバやトウモロコシの栽培に励んでいたのですが、それらの買取価格が下落した影響を受けて厳しい生活を送っています。

今年度は以前より彼自身も飼育していた鶏の技術訓練を提供しました。

また、狭い土地でも栽培可能な家庭菜園にも、熱心に取り組んでいます。

新卒NGO職員がゆく。photo by 延岡由規

新卒NGO職員がゆく。photo by 延岡由規

本プロジェクトの対象は100世帯です。

それだけ対象者がいれば色々な問題があるものの、積極的に参加してくれるカンさんは他の村人のロールモデルにもなり得るぐらい、かなり頑張っています。

そんなカンさんの家に訪問したとき、こう言われました。

テラ・ルネッサンスの支援のおかげで、生活は徐々に変わりつつある。

なにか、お返しできることはないだろうか。

それをいつも考えているんだけど、いい答えが見つからない。

だからまずは、自分にできることを一生懸命やっていきたいんだ。

 

恩返しよりも、バトンを渡す


援助関係者であるわたしたちにできること、わたしたちがやるべきことは、対象者・対象地域に内在する力が発揮される環境整備です。

未来をつくりだす力は、本来彼ら彼女らのなかに十分すぎるほどあるのです。

それらが芽を出すのを阻害する要因を、できる限り取り除いていくこと。同時に、芽が出やすいように周りの環境をしっかりと整えていくこと。

それをやっていけば、自らの力で壁を乗り越えていけるのです。

そして、「自立」した生活に近づいてきた対象者らは、次の人のことを考えます。

ウガンダで元子ども兵の社会復帰支援に携わっていたとき、彼ら彼女らは口を揃えてこう言いました。

自分たちは支援によって生活を向上することができた。

次は、自分が、困っている人に手を差し伸べる番だ。

自分たちこそ、コミュニティで平和をつくっていく役割を担っていくんだ。

それと同じようなことを、ここ、カンボジアでも感じつつあります。

カンさんも、もしもわたしたちのサポートによって生計が向上していったら、わたしたちに恩返しをするんじゃなくて、次にそのバトンを渡してほしい。

そうやっていけば、少しずつ、でも着実に平和への想いは繋がり、広がっていきます。

3月には1番下の娘さんが帰ってきて家を建てて、一緒に住む予定だそうです。

出稼ぎで、タイ国境にあるカジノで働いている娘さんと再び一緒に暮らすのがとても楽しみだと、笑顔で語ってくれました。

新卒NGO職員がゆく。photo by 延岡由規

[blogcard url="https://www.instagram.com/yuki_nobuoka/"]

こんにちは!新卒「国際協力師」の延岡由規(@yuki_nobuoka)です。

ブログのタイトル通り「新卒NGO職員」と名乗っているわけですから、わたしは大学卒業と同時に今の国際協力NGOに就職したということです。

一見、特異なキャリアのように思われるかもしれません。実際、JICAの青年海外協力隊の方や、自分で団体を立ち上げた方を除いては、新卒で国際協力に本格的に携わり、かつ、海外の支援現場に駐在員として派遣されている人はほとんど出会ったことがありません。

もしそのような方がお知り合いの中にいらっしゃれば、同じ志を持つ「仲間」として繋がりを持ちたいので、ぜひ教えていただきたいです!

さて、友人であり、大学生ながら国際協力NGOコンフロントワールドを立ち上げた原貫太さんはご自身のブログにてNGO就職への最短ルートを以下の2つ、ご紹介されています。
①学生時代にNGOでインターン→卒業後にそのNGOに就職

②NGOでインターン→新卒で青年海外協力隊→帰国後に就職

NGOに就職する2つの最短ルートを紹介しますぞ - 原貫太オフィシャルブログ

上記に照らし合わせると、わたしは完璧に①のパターンに一致します。

認定NPO法人テラ・ルネッサンスでインターンシップを開始したのが2014年9月です。
そこからおよそ2年半、主に本部である京都事務局にて活動をしていました。

2017年4月に入職し、カンボジアに駐在して支援現場に立つようになってから、改めて国内でのインターン業務に携わっていて良かったなあと思うことが多々あります。

わたしとしては、NPO/NGOで働きたいと考えている方、将来的に国際協力NGOの海外駐在員を目指している方は、まずは日本国内(本部)でのインターンシップを始めることを強く勧めます。

 

NPO/NGOでインターンシップをするメリット/デメリット


国際協力に限らず、一般的なNPO/NGOでのインターンシップに関するメリット/デメリットは以下のような感じでしょうか。

<メリット>

・裁量が大きく、責任のある仕事を担うことができる

・非営利/非政府組織としての運営体制を学ぶことができる

・同じような志を持つ仲間と出会うことができる

<デメリット>

・正規専従職員の数が少なく、インターンシップとはいえ激務である

・教育体制が整っておらず、きちんとした研修がない

・金銭的な報酬が少ない/無い

などなど。

他にもたくさんありますが、とりあえずぱっと思いついたものを書いてみました。

 

現場に行く前に国内でインターンシップをするメリット


わたしが感じている、特に国際協力NGOの海外駐在員が現場に派遣される前に国内業務に携わる4つのメリットに絞ってご紹介します。

1. 組織としての大きな流れを掴める


有している能力や経験はもちろんですが、NPO/NGOに就職するにあたってそれ以上に大切なことがあります。

それは、団体のヴィジョンやミッションに心の底から共感できるか。

ビジネスセクターを含め、多くの組織はそれらを明文化してホームページ等に載せています。しかしながら、次のような情報を掲載しているものはほとんど見たことがありません。

・そのヴィジョンがどのようにして策定されたのか

・ヴィジョン達成に向けて具体的にどのようなアプローチをとっていくのか

あるいは、複数の事業を抱えている組織の場合、各事業が立ち上がった(人間関係や金銭面など、普段はオープンにされにくい)深い部分の背景など。

これらは内部で活動を共にするスタッフには確実に共有されるべきものです。しかし、ホームページやSNSを通して対象とする一般の方々にはあまり必要のないことが多く、内部スタッフもなかなか情報にアクセスしづらいのです。

そんな時に頼りになるのが古株の職員です。国内事務局で同じ時間を過ごすことで、先輩方から団体の歴史を詳細に聞くことができるのは、本部事務局でインターンシップをする大きな利点です。

組織としての歴史、そして未来という大きな時間軸の流れの中から、今目の前にあるプロジェクトの意義や立ち位置を考えられるというのは、非常に重要です。

2. 「国内側が海外の現場に何を求めているか」という視点を養える


同業の大先輩である門田さん(エイズ孤児支援NGO PLAS 代表理事)から以前、わたしのInstagramの写真について有り難いお言葉をいただきました。





また(恐縮ながら)同世代で国際協力の最前線でご活躍されている田才さんもこのようにおっしゃっています。



わたしがどれだけ国内の広報/ファンドレイジングに貢献できているかは、ここでは置いておきましょう。

 

これだけ「現場のリアルを発信すること」に力を入れているのは、わたし自身が国内の事務局で主にPR(パブリック・リレーションズ)業務に携わってきたからです。

いかに現場の写真や動画、情報が大切かを身に染みて学んだからこそ、カンボジアに駐在している今、少しでもテラ・ルネッサンスのブランディングや仲間づくりに貢献したいと強く思います。

また、インターン生として活動している期間に、PR業務を統括する職員とかなり深い議論を重ねてきたからこそ、コンテンツに対する感覚が養われたのも事実です。

3. 支えてくださる方々の「想い」に直に触れられる


1つの組織が運営されるには、内部、外部問わず、たくさんの方々の想いが欠かせません。日本に本部を置くNPO/NGOだと、支えてくださる方のほとんどが日本に住んでいらっしゃるでしょう。

また、海外の支援現場で1つのプロジェクトを回すのも同様です。その裏には日本事務局での細かい作業(資金調達、啓発、会計、労務、総務)が数え切れないほど積み重ねられて、やっと事業を運営することができます。

このことを実感しないまま、いきなり海外の支援現場に立つことは、ある種危険な行為です。

日本にいる一人ひとりの想いを「無駄遣い」し兼ねません。

逆に、わたしはインターン生時代に様々な場で、内外問わず、多くの関係者の方々と直接お会いし、想いを共有させていただきました。

新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka

その経験は今の活動を支えてくれるモチベーションの1つにもなっています。

4. 「当たり前の質」が上がる


先日、京都事務局でインターンシップをがんばってくれている仲間とLINEのやり取りをしていました。これが今回の記事を書くきっかけになったので、一部ご紹介致します。

<わ:わたし、イ:インターン生>

わ:インターンありがとうね!(←この日、彼女はインターン出勤日でした)

イ:インターンありがとうと言って頂き、ありがとうございます😊

わ:今日も安心して仕事ができるのも、日本のみなさんのおかげやからね〜〜(^^)

イ:すごいですね。だれかに対して、『あなたのおかげで安心して仕事ができる』なんて24歳で言える人なかなかいないと思います。言われた側はとても嬉しいです。明日も頑張れます!

わ:すごいのか?これが当たり前やと思ってたけども。

イ:ただ『仕事ができる』じゃなくて『安心して仕事ができる』と言っているところがすこいです。なかなかサラっと言える人いないと思いました!

わ:テラルネでたくさんの人に関わらせていただいてるおかげですよ(^^)

日本で想いを寄せてくださる方々のおかげで、今日も安心して仕事に取り組める。

これはわたしにとっては当たり前のことです。しかし、彼女からしたら「すごい」という言葉が出る対象のようです。

また、以前、わたしにとってはすでに当たり前になっている考えをツイートしたところ、じわじわと反響がありました。





わたしがインターンシップを開始する前は、こんなことは言えなかったでしょう。

あるいは、国内事務局でインターン業務に従事せずに、ダイレクトに海外の現場に来てしまっていたら、このような言葉は出なかったかもしれません。

「質の高い」人たちが集まる環境に飛び込むと、自分自身の「当たり前の質」が自然と引き上げられるようです。

これは海外事務所でもじゅうぶんに起こり得ることですが、同じ日本語を母語とする仲間と働く方が、そのスピードは速いでしょう。

 

まとめ


いろんな事情があるかと思います。

しかし、国内ベースの国際協力NGOの海外駐在員が、日本事務局での(インターンシップ)業務に関わらずにいきなり海外の支援現場に立つことは、あらゆる面でリスクの高い行動です。

逆に、ここのステップをきちんと踏めば、駐在生活開始時点から良いスタートをきることができます。

将来的に国際協力NGOで海外駐在員として活躍されたい方こそ、まずは日本国内(本部)でのインターンシップを始めることを強く勧めます。

・・・・・・

【お知らせ】


わたしが所属している認定NPO法人テラ・ルネッサンスでは、京都事務局で活動するインターン生を定期的に募集しています。

詳細は公式サイトをご覧ください。
→ わたしにできる支援・活動について l インターンシップとして参加



この動画もインターン生が独学で動画編集を学び、製作してくれました!

こんにちは!新卒「国際協力師」の延岡由規(@yuki_nobuoka)です。

カンボジアはお昼寝が大好きな人が多いので、わたしたちの事務所でもお昼休みは日本より長めにとっています。

朝は7時半から始業し、11時半から13時までお昼休憩。

1時間半も休憩時間があるんです。

今日もいつも通り、お昼に道端のコーヒー屋さんでtwitterを眺めていたらこんな記事に出会いました。

[blogcard url="https://ex.yahoo.co.jp/buzzfeedjapan/ashitano-interview/1.html"]

これを読んで、自然と思い出されたウガンダでの経験をもとに、世界を平和にしていくためのシンプルな方法を2つ、ご紹介します。

 

石原さとみさんとバーバラさん


女優の石原さとみさんのインタビュー記事。

記事内「心の繋がりを得るために。アフリカで知ったこと」の部分では、2015年のNHKドキュメンタリーの撮影でウガンダを訪問された際のことが語られています。

特に焦点が当たっているのは、元少女兵のバーバラさん(仮名)との関係について。
「バーバラとの出会いだけであの経験が終わっていたら、トラウマになってたと思うんです。でも友達になれたのが人生にとって大きくて」

日本に戻った後も、2人の交流は続いた。

撮影時からお腹に赤ちゃんを宿していたバーバラさん。

取材から数ヶ月後、無事に女の子が産まれました。

その子に付けた名前は「サトミ」

バーバラさんにその理由を聞くと

「名前の響きがいいのと、それから、大好きな友達の名前だから。」

と満面の笑みで答えてくれました。

なんでそこまで知っているのか?

そうなんです。 

NHKスペシャルの撮影が終わった数週間後に、わたしのウガンダ生活が始まったんです。

なので、当時、社会復帰支援プロジェクトの職業訓練中だったバーバラさんとは、毎日のように交流していたお友達なんです。

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2015年11月、ウガンダにて バーバラさん(仮名)とサトミちゃんと
首より上は若気の至りです、許してください(笑)


石原さとみさんと直接のやり取りをしたことはありませんが、わたしが撮影・編集をした写真や動画がご本人にしっかりと届いていて、全国放送の、しかもNHKで流れた時には震え上がりました。

取材を通して石原さとみさんは「女優として」ではなく、「1人の人として」ウガンダの元子ども兵の方たちに接していたことは、現地人スタッフや元子ども兵の様子からものすごく伝わってきたことを覚えています。

記事を読んで、わたし自身のウガンダでの経験も思い出しながら、たった2つ。

平和な世界をつくるための、めちゃくちゃシンプルな方法をお伝えします。

 

1. 笑顔を大切に生きる


最近、笑ったのはいつですか?

かの偉大なマザー・テレサさんもこのような名言を遺しています。

「平和は微笑みから始まります」

“Peace begins with a smile.”

「単なる笑顔であっても、私たちには想像できないほどの可能性があるのよ」

“We shall never know all the good that a simple smile can do”

そう、「笑顔」って誰にでもできる世界平和への第一歩なんです。

他人の笑顔はもちろんのこと、あなた自身の笑顔も、とんでもなく大切なんです。

笑顔は連鎖していくもの。

その連鎖を、あなたから始めましょう。

そして、世界中に広げていきましょう。

[kanren postid="23"]

 

2. 世界中に友達をつくる


石原さとみさんとバーバラさんはお友達です。

これは紛れもない事実。



上述の記事を読んですぐのツイートに、こんな反応をしてくださった方がいます。



アフリカのルワンダ在住のぴかりんさんから。

海外に友達をつくることの最大の良いところ。

それは、行ったことのない国が「あいつのいる国」になること。

そして、「〇〇人」というぼんやりとした全体から、顔と名前が分かる「個人」を頭に浮かべられるようになること。

ぴかりんさんとは、2016年の夏、わたしがウガンダでのインターンを終えてルワンダを訪れていた時に一度お会いしたことがあるだけです。美味しいビールを教えてくださったり、ルワンダ人のお家にホームステイをさせていただいたり。

ご一緒した時間は24時間も無かったですが、今でも(とっても恐縮ですが)こうしてお友達です。

 

過ごした時間それ自体にはあまり意味はありません。

それより大事なことがあるんです。

それは、心を通わせること。

心の通った友達がいる国のことは、忘れようにも忘れられません。

心の通った友達がいる国とは、争いたいなんて考えもしません。

友達をつくる。

言い換えると、「ただいま」を言える場所を増やすこと。

今のあなたは、「ただいま」と言って帰ることのできる場所はいくつありますか?

 

まとめ


世界をより良くすると言うと、やれ開発経済だ、やれ国際政治だ、といろんな学問の名前があがります。

それらはもちろん大切ですし、学んでいて損は決してありません。

でも、最もシンプルで、最も大切なのはこの2つです。

 

1. 笑顔を大切に生きる

2. 世界中に友達をつくる

 

よくもまあ、そんな幼稚なことを・・・

そんなきれいごと・・・

そんな声が聞こえてきます。

でも、それを本気でやり通そうとしている24歳が、カンボジアにはいるんです。

そのことだけでも、忘れないでいてください。

大学生のみなさんはこれから春休みが待っていますよね。

今年、大学をご卒業される方は、卒論を書き終えて卒業旅行の計画を立てる頃でしょうか。

ぜひ、動けるうちに、世界を動いてみてください。

そして、心の通った友達を、その国に1人でも良いからつくってみてください。

「ただいま」と言える場所を増やしてみてください。

誰にでもできる世界平和への第一歩。

どうせなら、幸せな世界を生きましょうよ。

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[blogcard url="https://www.instagram.com/yuki_nobuoka/"]

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