2017年09月

こんにちは!新卒「国際協力師」の延岡由規(@yuki_nobuoka)です。

今日は「秋分の日」ということで、秋の風が吹いてきた頃でしょうか。

カンボジアも今週は「プチュン・バン(Pchum Ben Day)」と呼ばれる連休がありました。日本で言う「お盆」のことで、4月中旬の「クメール正月」と並んで、カンボジアの人たちにとっては一大イベントです。

年によって具体的な日付は変動するようですが、2017年は9月19日〜21日の3連休でした。実家へ帰省したり、行楽地を訪れたりと、過ごし方は自由ですが、仏教国(上座部仏教)であるカンボジアでは、この期間の前後に7箇所の寺院を回って、ご先祖様の魂を敬う、といった習慣があるようです。

さて、滞在し始めて感じるのですが、カンボジアは祝祭日が多い!

月によっては、毎週のように3連休があります。リフレッシュするには良いのかもしれませんが、事業を動かす上ではスケジューリングにかなり気を遣います。

わたしのように、家族や友人が日本にいるスタッフは、祝日もそれほど関係なく動きたい気持ちでいっぱいです。しかし、カンボジア人スタッフにとっては、普段なかなか時間をとることができない、家族と過ごす大事な大事なお休みです。

「土の人」の文化や生活を尊重することは、わたしのような「風の人」が最も大切にしなければならない点です。

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それにしても祝日が多い。

ということで、カンボジアの祝日数を調べてみました。

 

、、、27日。

(参考:2017年カンボジア祝祭日・仏日のお知らせ | ピースインツアー [ベトナム・カンボジア・ラオス・ミャンマーへの海外旅行・スタディツアー]

2014年9月10日にマーサージャパンが発表した「年間祝祭日数世界ランキング」によると、世界一祝祭日の日数が多いのはコロンビアとインドで18日。

ちなみに、同ランキングによると日本は15日で第3位。2016年に「山の日」が設定されたため、現在は16日。

働きすぎだと言われがちな日本ですが、意外な結果でした。

なんにせよ、カンボジアの祝祭日数が世界的に見ても、圧倒的に多いのは明白です。

日本人は、「働くために休む」

欧米人は、「休むために働く」

よく言われる表現ですが、個人的にはどちらでも良いと思っています。

それは「仕事」や「働くこと」を人生の中でどのように捉えているか次第だし、最終的に限られた期間内に、きちんとしたアウトプットがあるのなら、なんでも良いなあと。

アウトプットまでのプロセスももちろん重要なのは分かっておりますが。

これだけ休みの多い、カンボジアという国で少なくともあと3年は働くことになるでしょう。

「仕事」や「働く」ということに対する自分の価値観も、この期間を通して変わっていくんでしょうか。。

そんなわたしはプチュン・バンの連休を活用して、カンボジアのリゾート地 シハヌークビルに行ってきました。続きはまたの機会に。

新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka

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こんにちは!新卒「国際協力師」の延岡由規(@yuki_nobuoka)です。

今週も地雷被害者を含む障害者家族の生計向上支援プロジェクトの対象世帯をまわって、家畜飼育や野菜栽培のフォローアップを行いました。


 

やぎ銀行


対象100世帯のうち、今年度は45世帯を対象にやぎの飼育技術訓練を実施し、実際にやぎの配布を進めています。1世帯に対して雄やぎ1頭、雌やぎ2頭の合計3頭を提供します。


対象世帯にはこれらの3頭を飼育してもらい、子やぎが産まれたら最初の3頭をテラ・ルネッサンスに返還してもらう、というルールです。


そして来年度の対象世帯に、返還してもらった子やぎを渡し、やぎ飼育を広めていく「やぎ銀行」なるものを設立するのです。


今週は対象世帯のうち、特にやぎ飼育を開始しているお家をまわり、話を聴いてきました。


 

そのうちの1世帯、アンさんのお家で話をしていた時のこと。


めちゃくちゃ大きな声でよく喋り、いつでも元気なおっちゃんです。


陽気なこのおっちゃんも、地雷事故の被害者です。家の裏で木を切っていた時に、対人地雷を踏んで左足を失い、義足をはめて暮らしています。


新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka

それからというもの(おそらくそれ以前からですが)、お酒をよく飲むようになり、わたしが会う時はかなりの高確率で酔っ払っていました。不思議なタイ語や英語も交えて、よく話しかけてくれるのです。


そんなアンさん。プロジェクト開始前のベースライン調査時から、そのやぎへの愛を熱く語ってくれていました。


「自分はやぎが大好きなんだ!だから自分でやぎを育てたい!」


そして今年度はやぎを育ててもらうことにしたのですが、「やぎ愛」が爆発しています。


 

やぎに名前を


アンさんは提供したやぎ3頭にそれぞれ名前を付けていたのです。カンボジアではこのようなことはあまり聞いたことがありません。


雄やぎには「ディナ」


雌やぎには「ボッパー」「ラタナ」


まるで、我が子に名前を付けるかのように。


新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka

わたしたちが質問をして、受け答えをしている時にも彼の視線は愛するやぎに。


やぎが家に到着してからは、何をするのもやぎと一緒だそうです。


その愛はやぎたちにも伝わっていて、アンさんの足元を離れないので、少し歩くのも一苦労だそう。


わたしたちからの質問が終わるや否や、お気に入りのお酒の瓶を片手に、すぐにやぎ小屋の方に歩いて行きました。


また、別のおっちゃんは、いつでも酔っ払っているほどお酒好きだったのですが、やぎの提供を終えてからはほとんどお酒を飲まなくなったそうです。


 

その理由は


「お酒を飲んでいる時間がもったいない。そんな時間があるのなら、やぎの面倒を見ていたい!」


これだけの愛を持って、やぎを飼育してくれるのは、とても嬉しいものです。


いくらわたしたちがやぎ飼育の重要性や意義を説明しても、最終的に必要なのは対象者の内側から出てくる主体性です。

対象者それぞれの内にある動機を引き出すことこそ、プロジェクトを実施する上で重要なポイントとなります。そして、内側の動機が活動をより持続的なものにしていきます。

それだけではありません。

「飲酒=悪いこと」と短絡的に決めつけているわけではありません。ただし、農村地域に住み、多額の借金を抱えながらも少ない収入で生活を送っているおっちゃんたちにとって、お酒は大きな支出のひとつであることは間違いありません。


この「やぎ愛」が、彼らの生活スタイルを変えていく日も、そう遠くないのかもしれません。


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こんにちは!新卒「国際協力師」の延岡由規(@yuki_nobuoka)です。

前回の記事でも紹介した通り、今週は集中して各世帯の野菜栽培状況の調査で村をまわっていました。

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昨日も何世帯かまわったのですが、嬉しい出来事があったのです。

Svay Sar村(クメール語でSvay=マンゴー、Sar=白。つまり「白いマンゴー」という意味)に住んでいる対象世帯をまわっていた時のこと。

車から出て、家がある方向に歩いて行くと軒先から、大声でこちらに声をかけ、手招きをする男性がいました。

この村に住むパオさん。彼も地雷事故の被害者です。

クメール・ルージュの看護係としてカンボジア南西部のココン州に赴いていた1987年、彼は地雷事故に遭ってしまったのです。中国製対人地雷 Type-72によって、右足の甲から先が失くなってしまいました。

また、戦闘中に右腕に銃弾を受けたそうです。弾はすでに取り除いているのですが、今でも銃痕が痛々しく残っています。

新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka

実施している生計向上支援プロジェクトでは、今年度は養牛、養鶏、やぎ飼育の中から1種類の技術提供、並びに家畜の提供を行います。パオさんは養鶏技術訓練の対象者です。

来週行うトレーニングを前に、すでに鶏舎の建設が進んでいます。

パオさんは、簡単なクメール語しか理解できないわたしに、身振り手振りを交えて何やら嬉しそうに話しかけてきます。その時のきらきらした笑顔がとても印象的でした。

彼の後ろについて行くと、建設が完了した鶏小屋がありました。それを見た時、彼が嬉しそうに話していた内容が理解できたのです。

新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka

わたしたちが提供したのは、大きな鶏舎です。

しかし、その中には木材と緑色のネットで作られた小さな籠がありました。ようやく一緒に動いていたカンボジア人スタッフがこちらに来て通訳をしてもらうと、どうやらこの小さな籠は彼自身が作ったものだったのです。

「雛が生まれたら、この箱に入れるんだ!」

新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka

色々な目的がありますが、鶏が卵を産んでひよこが生まれたら、ヘビやネズミから護るために小さな巣箱に移して飼うのです。
まだ技術訓練もしていないのに、まだ鶏自体を提供してもいないのに、もうやる気満々、準備万端なのです。

養鶏技術のトレーニングは来週実施する予定なので、もちろん、まだそのようなアドバイスもしていません。

パオさん自身で鶏を飼うのに必要なものを考え、作っていた。

そのことがとても嬉しかったのです。

そして先月配布した野菜の種も、ばっちり植えていました。

新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka

どんなプロジェクトもそうですが、事業実施者だけではプロジェクトは成立しません。
そこには、支援対象者や事業をサポートしてくださる多くの方々の存在が欠かせないのです。

国際協力に携わる方なら一度は考えたことがあるであろう「受益者」「支援者」などといった言葉に対する違和感。

わたしも2年前にウガンダの支援現場を訪れてから、これらの言葉を使うことに抵抗がありました。

どうしても支援を「する側」「される側」といった関係が表出してしまうような気がして。

しかし、対外的に説明する際には、他の言葉になかなか置き換えるのが難しいのも事実です。

自分としては、日本をはじめ世界中でわたしたちの活動に共感し、応援をしてくださる方々も、わたしたちの支援対象者である紛争被害を受けた村の人たちも、みんな「パートナー」だと思っています。

他にも様々なセクターの人間が関わって、ひとつの事業が展開できるのですが、それぞれの立場や役割を超えて、「世界を平和にする」という一点においては、紛れもない「パートナー」なんだなあと。

そんなことを思わせてくれるパオさんでした。

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こんにちは!新卒「国際協力師」の延岡由規(@yuki_nobuoka)です。

わたしがメインで携わっている、地雷被害者を含む障害者家族の生計向上支援プロジェクトでは、その目標のひとつに、収入源の多様化が挙げられます。単一作物(換金作物)栽培による収入面での脆弱性を補完するためです。

8月上旬には、100世帯のうち今年度の対象45世帯に対して、2日間のやぎ飼育技術訓練を実施しました。先月から今月にかけて、各世帯に雄1頭、雌2頭の合計3頭を配布しているところです。

やぎ飼育に必要なものや食べ物、伝統的な薬を使用した病気の治療法など、基本的な飼育技術については伝えてはいるものの、今回のプロジェクトを通して初めてやぎを飼育する人も多く、問題は絶えません。

カウンターパートの現地NGO CRDNASEのスタッフの元には、かなりの頻度で村人から電話がかかってきます。できるだけ、その度に家庭を訪問し、問題の原因や解決法を伝えるのですが、あまりにも電話が多くかかってきますし、それらの問題は他の世帯でも共通して起こり得るものであることから、今日、追加でトレーニングを実施することになりました。

朝の8時前から続々と村人たちが集まってきてくれました。

このプロジェクトではこれまでにも、家畜飼育や野菜栽培技術のトレーニングを実施しているのですが、何せ集まりが良いのです。

新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka

新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka

参加者が抱えている問題を発表し、それらに対する解決方法を全体に伝えていきます。

こうすることで、やぎ飼育に関する知識や技術をより効率的に浸透していくことができます。

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個人的に嬉しかったのは、今回のトレーニングはCRDNASEのスタッフが発案してくれたことです。

わたしたちから「やった方がいいんじゃない?」とはひと言も言っておらず、このような提案は大歓迎なのです。

また、今回のトレーニング内容はわたしたちが大切にしている考え方のひとつでもある「できる限り1人ひとりに寄り添うオーダーメイド型の支援」にも当てはまります。画一的な支援だけでは手の届かないところまで、きめ細やかなサポートができる柔軟性が大事です。このような動き方ができるのも、草の根レベルでの活動の強みです。

村人たちも積極的に参加してくれていて、これから実践に移っていくのが非常に楽しみです。

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こんにちは!新卒「国際協力師」の延岡由規(@yuki_nobuoka)です。

わたしが最もコミットしている地雷被害者を含む障害者家族の生計向上支援プロジェクトの進捗報告です。

プロジェクトについては、こちらを。

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先月から開始した家庭菜園のための野菜栽培技術訓練。毎月2種類の野菜の栽培方法や採種方法を伝え、それらの種を提供します。

今週は、対象100世帯の家を訪問して、野菜の栽培状況を調査してきました。まだ数世帯は周りきれていないのですが、ほとんどの人が家庭菜園用のスペースを確保し、先月配った種をすでに植えていて嬉しくなりました。

今日訪問したうちの1世帯。舗装された幹線道路から離れたところに家があり、アクセスが良いとは決して言えません。しかも、雨季のために道が悪く、家の近くで車を停めてそこからは歩いて行くことにしました。

新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka

写真の通り、周りはパパイヤがたくさん植わっていて、キャッサバ畑も広がっていました。亜熱帯地方特有の蒸し暑さと、かんかん照りの日差しを浴びながら歩いて行くとぽつんと、1軒の家が。

新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka

 

ある地雷被害者


彼は、兵士として働いていた1986年、わたしたちの活動地域であるカムリエン郡をパトロールしている際に、地雷事故に遭いました。PMNと呼ばれる旧ソ連製の爆風対人地雷を踏んでしまい、右足を失いました。

以前は、いわゆる「お金持ち」だったそうですが、地雷事故にあってから生活は一変したそうです。幸い、彼の場合はまだ土地があるので、そこでサトウキビを栽培して収入を得ています。しかし、その買取価格も1kg=100リエル(約2.5円)と、量を生産しなければなかなかお金になりません。

 

そして、例に漏れず、この世帯も多額の借金を抱えています。昨年の借金をどうしても返済しなければならず、今年に入って別のところから借金をして昨年の分を返済したのですが、状況は変わっていません。

カンボジアでマイクロクレジットの借入れをする場合は、土地を担保にされるケースが多くあります。彼は土地を持っているからまだ何とかなっているものの、もしも借金返済が追いつかず、土地を取られてしまったら。

今、何とかしなければ、この先ずっと借金との追いかけっこになります。

厳しい状況の中、生活を送っていますが、今回の訪問で希望の光が見えた気がしました。

 

先月、わたしたちが提供した野菜の種を早速、植えていたのです。

農地を見せてもらうと「これがこの前植えた〇〇で〜」と、紹介してくれました。

新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka

 

なぜ家庭菜園を推進するのか?


その目標のひとつは「支出を削減する」ことです。

自分たちが食べる野菜を自給することで、支出の大部分を占める食費の割合を削減していくのです。

その結果、これまで食費にまわしていた出費を子どもの教育費や、医療費など別のところに使うことができます。

また、収穫の余剰を市場などで販売することで、収入源のひとつにもなり得ます。

まだまだ始まったばかりのプロジェクトですが、村の人たちのやる気がとても頼もしく、これから成果が出てくるのが楽しみです。

例え片足を失っても、どれだけ辛い状況下にあっても、未来をつくる力を失うことはありません。

村の人たちの内側に存在するチカラが発揮されるよう、彼ら彼女らと共に、プロジェクトを進めていきます。そして、世界平和の実現に近づいていきます。

新卒NGO職員がゆく。photo by Yuki Nobuoka

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