2017年06月

こんにちは!新卒「国際協力師」の延岡由規(@yuki_nobuoka)です。


本当に早いもので、6月も最終日。ということは、2017年度の第一四半期の終了を意味します。


私がカンボジアで最も深く携わっている、地雷被害者を含む障害者家族の生計向上支援プロジェクトも、この4月に始まり、ちょうど3ヶ月が経ちました。


そして本日、関係諸機関のスタッフをテラ・ルネッサンスの事務所に招いて、四半期毎のミーティングを実施しました。


 


参加者は・・・


4月に本プロジェクトが開始する際にもミーティングを実施し、プロジェクトの体制を整えました。

今回は、以下関係4者から13名のスタッフが参加しました。


・農林水産局(バッタンバン州/カムリエン郡)

 (Department of Agriculture, Forestry and Fisheries)


・バッタンバン州 社会問題・退役軍人・青年厚生局

 (Department of Social Affairs, Veteran and Youth Rehabilitation)


・CRDNASE(環境を守るための自然農業によるコミュニティ農村開発)

 (Community Rural Development of Natural Agriculture for Supporting Environment)


・テラ・ルネッサンス


f:id:yukinobuoka:20170630204447j:plain(ミーティングの様子)


 


CRDNASEの読み方に困っていることと思います。私も字面だけでは読むことができませんでした。


この団体は「シオディナス」と読み、カンボジアの農村地域において自然農業の技術を広めながら開発事業を展開している現地NGOです。


彼らの専門性は、自然農に関する卓越した知識・経験、それらの普及です。


一緒にフィールドに行くと、道端の草を見ては「この草の名前は〜〜で、〇〇という料理に使えるよ」あるいは「××に効く薬が作れるよ」と教えてくれます。主に、このCRDNASEと力を合わせて、プロジェクトを進めているところです。


 


内容は・・・


今回は初の四半期会議ということもあり、オーソドックスな内容でした。プロジェクト開始時のミーティングは、私は赴任前で参加できなかったこともあり、改めて自己紹介から始まりました。


その後はテラ・ルネッサンス、CRDNASEからこの3ヶ月で行なった活動の報告。


質疑応答、休憩を挟んで、向こう3ヶ月の活動スケジュールを共有しました。


休憩時間には、私たちの事務所で飼っているハリナシミツバチに、みんな興味津々のようでした。


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会議を開く意義


以前の記事でも書いたことがありますが、私たちは良くも悪くも「よそ者」です。日本のNGOです。


私たちのヴィジョンが達成されるということは、私たちがカンボジアから、この世界から必要とされなくなる社会が実現するということです。


つまり、最終的に村を、州を、国を動かしていくのは、現地の人たちです。


私たちのような「風の人」ができることは、彼ら彼女らの内側に眠っているチカラが発揮される環境づくりです。


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今回のミーティングの中で、嬉しいひとコマがありました。


この3ヶ月を振り返って、CRDNASEのスタッフが言いました。


 


「自分たちに足りていない知識や経験を、農林水産局の職員から学んでいる」


 


対して、農林水産局の職員は


「野菜栽培や家畜飼育に関する実践的な知識を、CRDNASEに教えてもらっている」


と言いました。


 


もしも、本プロジェクトがなかったら、彼らがこのように知識や経験を学び合う機会は無かったかもしれません。


あったとしても、遠い先のことだったのかもしれません。


しかし、今、私たちは現地の政府機関やNGOと手を取り合いながら、プロジェクトを実施しています。


私たちが間に入ることで、巡り会うことがなかったかもしれない人たちが繋がっていきます。


 


なんだかそのことがすごく嬉しく思えました。


 


村人たちの「自立と自治」を促進していくのと同時に、現地の各政府機関や民間団体を繋ぎながら、彼ら彼女らの「自立と自治」をも促進していきたいと思います。


プロジェクト終了後の状態をきちんとイメージしながら、以降も本事業を進めていきたいものです。 


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こんにちは!新卒「国際協力師」の延岡由規(@yuki_nobuoka)です。


カンボジア地雷埋設地域の脆弱な障害者家族への生計向上支援事業の中では、長期的な収入源を獲得するために、対象の村人たちに2日間の養牛技術訓練を実施します。


前回の記事では1日目の様子を紹介しています。


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今回は、2日目の様子をお伝えします。


朝は昨日同様、8時からスタート。開始時刻までに全員が集まってくれていたことに感謝です。


まずは、牛の食べ物に関するレクチャー。基本的に放牧していたら、道端にある草を食べてくれるのですが、それだけで終わらないのが先生たちです。


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キャッサバの葉っぱや、バナナの葉っぱを使った栄養たっぷりの食べ物の作り方を教えてくれました。


換金作物として栽培が盛んなキャッサバや、自生もしているバナナの葉を使うことで、村人たちはお金をかけずに栄養価の高い食べ物を作ることができます。こうして作ったものを食べさせることで、牛の育ちが通常よりも早くなるそうです。


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次に、EMを活用した飼料の作り方。


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EMとは"Effective Microorganisms"の略で、「有用微生物群」を指します。EMを活用した飼料を食べさせることで、悪臭抑制などの飼育環境改善や、肉質の向上、育成率の向上、罹病率の低下など、様々な効果が得られます。


この辺りは、私もまだまだ勉強不足なので、ご興味のある方はこちらが参考になるかと思います。

EMで自然農法・土壌改良|株式会社EM研究所


カンボジアの農村部で簡単に手に入るものを使用して、EM発酵飼料を作っていきます。


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草を切ったり、すり潰したり、バナナも加えて手でこねていったり。。


最終的にこねたものを、ポリバケツに入れて発酵させます。


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実技での研修が終わったら再び屋内へ。


どのような行動が、牛の飼育にとって、あるいはこの事業全体にとって、ポジティヴ・ネガティヴな影響を与えるか、参加者同士で話し合ってもらいます。


最後に、牛銀行のシステムを説明し、契約書にサインをしてもらいます。


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契約が完了したら、それぞれ牛を連れて帰ります。


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これでひとまず、養牛技術訓練が終了しました。


農林水産局スタッフによると、今回のレクチャーの内容をきちんと実践していけば、90%は牛の病気を防げるだろう、とのことです。


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今後は、各家庭をまわって、きっちりとフォローアップをしていきます。


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こんにちは!新卒「国際協力師」の延岡由規(@yuki_nobuoka)です。


2017年4月から始まった「カンボジア地雷埋設地域の脆弱な障害者家族への生計向上支援事業」の中で、大きな動きがありました。本事業では、対象家族の収入源多様化を実現するために、全100世帯のうち、初年度は対象10世帯に対して養牛の技術訓練を実施します。


収入源の多様化といっても、ざっくりと長期的なもの・中期的なもの・短期的なものの3種類があります。今回の養牛はそのうち、長期サイクルの収入源に当てはまります。バッタンバン州カムリエン郡に住む対象100家族間で、牛銀行なるものを設立し、各家庭の収入源を増やしていくのです。


カウンターパートの現地NGO CRDNASEと、農林水産局のスタッフが内容や方法を練り、今日から2日間のトレーニングを開始しました。


 


まずは自己紹介からスタート。


2日間とはいえ、お互い、共に学ぶ仲間です。このような時間を取り入れてくれるスタッフたちに感謝です。 


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その後「この2日間で何を学びたいか」をそれぞれ紙に書いていきます。


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座学に入る前に、実際に牛を飼うことを想像して、1日に何をしなければならないか、意見を出し合います。


次に、牛を飼うとしたら何が必要になるか。小屋や食べ物、薬など、思いつくものを紙に書いていきます。


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その後、2グループに分かれて意見を出し合っていき、各グループのアイディアを共有します。


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それらに対して、先生(CRDNASEスタッフ、農林水産局スタッフ)たちが解説を加えていきます。


 


途中休憩、お昼ご飯も挟みつつ・・・


午後からは主に、牛の体調管理や、病気の対処法についてのレクチャーです。


蚊に刺されないように、夜に寝る時には蚊帳をかけたり、昼間の暑い時間帯には体に少し水をかけて日陰で休ませたり。牛の体調を維持するための具体的な方法を伝えます。


同時に、病気にかかってしまった場合の対応として、先生の電話番号や、近隣の村にある獣医さんの連絡先を伝えました。


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カンボジアは、日本のような四季があるわけではなく、基本的に、1年を雨季と乾季に分けることができます。牛がかかるとすぐに命を落としてしまう病気のひとつは、雨季にのみ、小さなヘビが病気を運ぶそうです。


基本的に、牛は鶏などに比べると病気にかかるリスク自体は小さなものです。しかし、長期的なサイクルでの収入源である牛が病気にかかって命を落としてしまった時の損失は大きなものになります。


それを考えると、牛の病気について知っておくことはとても重要です。


 


1日目は朝の8時から16時まで、休憩を取りながらではありますが、みっちりと座学でのトレーニングを行いました。


参加者の村人たちが、トレーニング開始の1時間ほど前から集まってくれていたことが、今日は何よりも嬉しかったです。現場での支援に欠かせないもののひとつである、主体性(オーナーシップ)が感じられたからです。


研修中も、手元のノートにメモをとりながら、熱心に先生たちの話を聴いている様子が印象的でした。


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冒頭でも書いた通り、今回の研修は2日間です。


1日目は座学がメイン。2日目は実際に手を動かしながら、知識を体験として学んでいくことになります。


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こんにちは!新卒「国際協力師」の延岡由規(@yuki_nobuoka)です。


 


日本は今週になって、やっと梅雨らしいお天気になってきたらしいですね。


気がつくともう6月も終わりに。。2017年も、もう折り返し地点にきました。


「一年の計は元旦にあり」とは、よく耳にする言葉ですが皆様、この半年は計画通りに進んでいますか?

それとも中々うまくいっていませんか?


 


「今年こそ、いまの生活を変えるんだ」


 


そんな想いを持っていながら、具体的な行動をまだ起こせていない方へ朗報です。


カンボジア 小学生の笑顔 photo by Yuki Nobuoka

photo by Yuki Nobuoka


 


 


カンボジア スタディツアー


開催します!


私が働いている 認定NPO法人テラ・ルネッサンスと、京都市ユースサービス協会(京都市伏見青少年活動センター)さまが力を合わせ、今回のスタディツアーが実現しました。


 


→→→ わたしにできる支援・活動について l スタディツアーに参加する


 


1人でバックパックを背負って旅をするのももちろん、学びがたくさんありますが、今回のツアーは私も自信を持っておすすめ致します!


 


訪れる場所は・・・


・人生で一度は訪れるべき!世界遺産アンコールワット遺跡群

・見ているだけで楽しい!ナイトマーケットでショッピング

・世界無形文化遺産にも登録!伝統舞踊アプサラダンス観賞


・長年に渡る紛争の負の遺産。地雷原視察

・ポル・ポト時代 大虐殺現場のひとつ。キリングケイブ

・私たちの活動地。元地雷原のロカブッス村


などなど、通常の旅行・ツアーでは味わえない魅力たっぷりのツアーです。


 


期間は夏休みの

2017年8月5日(土)〜10日(木)の5泊6日!


お値段は、

往復航空運賃、空港税、燃油サーチャージ、宿泊費、飲食代(一部)、現地移動費、通訳代、海外旅行保険込みで

なんと!おひとり様18万円です!


 


2001年の団体設立当初からカンボジアで活動を展開している当会だからこそできる、事前・事後学習会なんかもご用意しております!


 


現地では、クメール語(カンボジア語)ペラペラ、カンボジア駐在歴9年目の当会職員 江角泰や、カンボジア事務所でも大活躍中のインターン生、そしてこの私も含めて、カンボジアでお待ちしております! 


 


申込みの締切りが2017年6月30日(木)と、かなりぎりぎりのお知らせとなり申し訳ございません。


すでに学生や社会人の方からのお申込みをいただいておりますが、少しでも多くの人にカンボジアを訪れていただきたいと思い、ご紹介しました。


 


私自身もそうでしたが、本や写真、ニュースや映画を見ていくら「分かっている」とはいっても、実際に現地を訪れて得られるものは計り知れません。


 


私が今の道を進むことを決めた大きなきっかけのひとつも、ウガンダやカンボジアを訪れた体験です。


 


「何か」を変えたいあなたに、ぜひ参加していただきたいです!


そして、カンボジアでお会いしましょう!お話ししましょう!


 


ツアーの詳細はこちらから!

www.terra-r.jp


認定NPO法人テラ・ルネッサンスとは・・・

「すべての生命が安心して生活できる社会(世界平和)の実現」を目的に、2001年に設立されたNPO法人です。「地雷」「小型武器」「子ども兵」という3つの課題に対する支援活動に加え、国内での「平和教育」における啓発・提言活動の両面から、本質的な課題解決に取り組んでいます。主な活動地域はアジア・アフリカで、カンボジア、ラオス、ウガンダ、コンゴ(民)、ブルンジ、日本の6ヶ国です。


 



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こんにちは!新卒「国際協力師」の延岡由規(@yuki_nobuoka)です。


今月中旬に日本に一時帰国した辺りから、体調が不安定です。

鼻が詰まったり、くしゃみが止まらなかったり、その日によって症状が違うのですが、何せ不安定です。。


おそらく、日本の寒さにやられてしまったのでしょう。


2週間ほど、体調が良かったり良くなかったりを繰り返していたのですが、ついに本日、一大決心をしました。


カンボジアの民間療法「コックチョル」「チョップクチョル」を受けてきたのです。


 


少し気持ち悪い写真が含まれますので、そういうのが苦手な方は今すぐ別のページに飛んでくださいね。


 


「コックチョル」


カンボジア人なら知らない人はいないのでは、というほど一般的に行われている療法です。


体にオイルを塗って、コインや棒状の金属片を使って背中や腕、鎖骨付近をごりごりと引っ掻くことで内出血を起こし、血流をよくする効果があると言われています。


カンボジアで「コイン」と言えばこのことだと伝わるほど、カンボジア人も熱が出たり、風邪を引いたりした時には、大抵コインをしています。


 


「チョップクチョル」


もうひとつが、チョップクチョルと呼ばれるもので、ガラス製の小さな容器を使って、体内の悪い気を取り除くというものです。


容器の中を火で炙って真空状態にし、背中や腕にぽんぽんとくっつけていきます。そして、数分間放置して悪い気を吸い出すそうです。


 


実際にしてもらいました


カンボジア人スタッフに、街で1番腕のある(らしい)お店に連れて行ってもらい、コックチョルとチョップクチョルを受けてきました。


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上着を脱いでうつ伏せになり、まずはコックチョルからスタート。


 


 


結構痛かったです。


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わたしももう23歳の大人ですが、これまでにあまり味わったことのない、逃げ場のない痛みでした。


というのも、わたしは割とお肉が少ない方なので、もう本当に骨を削られている感覚です。クメール語が話せたら、「もうやめてくれ」と言っていたかもしれません。


内出血を起こすことに喜びを覚えてしまった悪魔であるかのように、お兄さんはわたしの目に映りました。


これでもかというぐらい削られ続けたわたしの体はまるで魚の骨のように。。


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次はチョップクチョル。


看板の写真(左のやつ)を見る限り、これは見た感じ気持ち良さそうだな〜〜と余裕をかましていたのも束の間。




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お兄さんは狂ったように小さな容器をわたしの背中に乗せ始めました。お兄さんの手から離れたその容器は、ダイソンの掃除機も及ばないほどの吸引力でわたしの背中を吸い上げていくのです。


そしてワインのコルクを抜くかのように、ぽんぽんとその容器を外しては、また別の所へ吸い付ける。。


息を吸うのも辛いほど、背中の吸い上げが強くて。。


 


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施術を受けること約1時間、ようやく終了した頃にはとんでもないことになっていました。


一緒に行ったカンボジア人スタッフも「こんなの今まで見たことない」と驚いてくれました。

そして彼はわたしの写真を撮り、数分後にはFacebookに投稿していました。


 


では、施術後のわたしの背中を、どうぞご覧ください。


 


 


 


 


 


 


 


 


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「悪い気」はひとつ残らず、吸い取られたのではないでしょうか。


これでカンボジアでの生活レベルがまたひとつ、上がったような気がします。そして、体が少し軽くなったような気がします。


皆様も、カンボジアを訪れた際にはぜひ、民間療法をお試しください。


ちなみに今回は、15,000リエル(3.75ドル)でした。 


 


ただし、少し調べてみるとどちらも医学的根拠に基づいた療法ではないようなので、くれぐれも自己責任でお願い致します。


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